アラビア語は左下のような28文字からできています。それぞれの形が抽象的で、区別しにくいです。そしてこれらの文字が語句(単語)の先頭に使われるか、語句の中に使われるか、語句の終わりに使われるかで一つの文字が三種類の形に変化します。この原則がアラビア語を難しく感じさせます。
またアラビア語の特徴は公用語としている国の数が多いということです。イスラム帝国時代に広がったアラビア語は現在でも中東を始め、アフリカ北部などイスラム教徒が多数派を占める国で多く使われています。方言はかなりあるようですが、これだけの多数の国で使われているにも関わらず、かなり統一した言語だというのが特徴です。それはイスラム教の教典「コーラン」の存在が大きいと言われています。イスラム教徒は皆が同じコーランを読みます。コーランは預言者ムハンマドの時代の古典アラビア語で書かれていますが、当時から同じものを今でも使用しています。そのため多数の国で使われているにも関わらず、ほとんど統一した言語として存在しているのです。
カタールでは町中やショッピングモールなどいたるところでアラビア語を見かけます。しかしアラビア語が分からない人たちにとっては文字の区切りを見つけることすら難しいかもしれません。
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