学校長挨拶(学校だより最新号より)
日本では各地で大雪が降り、除雪に大変な思いをされている方々の様子が伝えられています。また先日は宮崎で震度5弱の地震が起き、南海トラフとの関連性について調査が行われ、緊迫した雰囲気が調査団の方々から感じられました。ここドーハで過ごしていると、特に今の時期は過ごしやすく、自然災害について、つい忘れがちになってしまいます。しかしながらどの場所にいようとも、災害に対する備えは必要です。
日本で教員をしていた頃、避難訓練で子どもたちに話をするために、地震や火事にあった場合の人的被害について調べたことがあります。使用した資料では、小学生の生存率が非常に高く、怪我等の被災も少ないことが示されていました。日本の小中学校では、多くの学校が月ごとに避難訓練を計画し、いろいろな場面を想定し実施しています。それ以外にも、地域の災害対策に向けての活動にも参加が呼びかけられます。皆さんも、「地震に遭遇した時すぐに机の下に潜り込む」という行動をしていた経験があるのではないでしょうか。日頃から声をかけられ、訓練を怠らなかったからこそ、このような行動が自然にできるようになったのでしょう。残念ながら、年齢が上がっていくにつれて、訓練する機会は減り、せっかく身に付けた動きも忘れていってしまうようです。時間がないから、面倒だから、と災害に対する備えをおろそかにしてしまうことは、不幸にも大きな災害に出会ってしまった時、自分を守ることができないことに繋がりかねません。今月末には本校でも避難訓練を行います。今回は不審者対応で災害に対する訓練ではありませんが、自分の身を守る訓練に変わりはありません。自分の身を守る行動ができるようになるため、真剣に取り組んでいきましょう。
さぁ、今週末は運動会です。これまで練習した成果を発揮し、一人ひとりが輝く一日となることを願っています。全力で取り組む素敵な姿を、ぜひ多くの方々に披露してください。みんなで楽しみましょう!!
令和7年1月20日
校長 橋本 匠司